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July 12, 2006
京都国立博物館「美のかけはし-名品が語る京博の歴史-」
〜特別展覧会・開館110年記念〜
※龍馬の手紙が一通、展示されています。
| 会期 | 7月15日(土)〜8月27日(日) |
| 会場 | 京都国立博物館・特別展示館 >>> 場所・交通手段はこちらへ |
| 休館日 | 毎週月曜日(ただし7月17日は開館、18日休館) |
| 開館時間 | 午前9時30分から午後6時まで(入館は午後5時30分まで) *ただし会期中の毎週金曜日は午後8時まで(入館は午後7時30分まで) |
京都国立博物館は、日本・東洋の古美術を専門とする博物館で、東京、奈良の国立博物館とならび、わが国における博物館のはじまりとされます。設置はふるく明治22年(1889)にまでさかのぼり、寺院の統廃合や折からの廃仏毀釈により、破損や滅失あるいは海外へと流出する危険にさらされていた文化財を国として保護しようとする動きと密接な関係がありました。そうして明治30年5月に開館した当館は、まもなく110年という節目をむかえます。
本展覧会ではこの節目を記念し、当館の生い立ちと、果たしてきた役割をたどります。
展示の中心となるのは、千年の都、京都における文化財保護の最前線として出発し、長年にわたり調査研究・収集・保管を続けてきた当館に収蔵されている美術品・文化財です。館蔵品とともに多方面よりご寄託いただいている名品もあわせ、国宝26件、重要文化財37件をふくむ約120件を展示します。
展示は大きく二つにわかれ、前半部では、「文覚四十五箇条起請文」(国宝 神護寺蔵)、「公家列影図」(重要文化財 当館蔵)、「豊国祭礼図屏風」(重要文化財 豊国神社蔵)などの、東山の地と関わりの深い後白河法皇・平清盛・豊臣秀吉にまつわる作品を中心に、博物館がつくられるまでの東山の歴史を紹介します。
後半部では、博物館誕生から現在にいたるまでの歩みをたどります。「縹糸威胴丸」(重要文化財 当館蔵)、「宝誌和尚立像」(重要文化財 西往寺蔵)といった作品がつくられた歴史的背景を語るとともに、当館が内外にわたり果たしてきた「集める」「見(魅)せる」「伝える」「育む」という役割のなかで、作品がどのような位置づけをもつのかということを考えます。「旧帝国京都博物館建築資料」(重要文化財 当館蔵)などは、当館の黎明期をかたっており、博物館史的な色合いの濃い、本展覧会の大きな特色といえましょう。
また、俵屋宗達筆「風神雷神図屏風」(国宝 建仁寺蔵)や「源頼朝像」(国宝 神護寺蔵)といった、誰しも一度は教科書などで目にしたことのある名品のほか、調査研究によって新たに光のあてられた作品も含め、美意識をよび覚ます品々を心ゆくまで堪能することのできるまたとない機会となるでしょう。
昨今、誌上を賑わしているように、博物館のおかれている状況は決して易しいものではありません。そういう時だからこそ、本展が博物館の役割について再確認し、多くの方にご理解いただく機会となることを希望してやみません。また、過去から未来への「かけはし」でありたいと願い続ける京都国立博物館の歩みを通じ、皆さまの心の中に奥深い美の世界への「かけはし」をつなげることができましたら幸いです。
京都国立博物館
【第一章、諸行無常・東山の光と影】
◎十界図のうち、阿弥陀幅…2幅のうち1幅鎌倉時代/13世紀
◎地獄極楽図屏風…2曲1双鎌倉時代/14世紀
◎文覚四十五箇条起請文…1巻平安時代後期/元暦二年(1185)
◎『土佐日記』藤原為家筆…1帖鎌倉時代/嘉禎二年(1236)
◎白描絵料紙金光明経巻第三(目無経)…1巻鎌倉時代/建久三年(1192)
◎毘沙門天立像…1躯平安時代/12世紀
◎公家列影図…1巻鎌倉時代/13世紀
◎京都市法住寺殿跡土壙出土品…1括のうち平安時代/12世紀
◎太平記(西源院本)…12冊のうち1冊室町時代/15世紀
◎佐々木導誉像 自賛…1幅南北朝時代/貞治五年(1366)
【第二章、大仏出現・秀吉の夢の跡】
◎豊臣秀吉像 玄圃霊三・惟杏永哲賛…1幅桃山時代/慶長五年(1600)
◎日月蒔絵硯箱…1合桃山時代/16世紀
◎桐矢襖文胴服 豊臣秀吉所用…1領 桃山時代/16世紀
◎豊臣棄丸坐像…1躯桃山時代/16世紀
◎小形武具 豊臣棄丸所用…1具のうち桃山時代/16世紀
◎後陽成天皇宸翰女房奉書…1幅桃山時代/文禄元年(1592)
◎豊国祭礼図屏風 狩野内膳筆…6曲1双桃山時代/17世紀(*一隻づつ入れ替え)
◎普光上人(遊行三十二代他阿)書状 遊行歴代他阿弥陀仏書状類のうち…1巻のうち一通桃山時代/慶長十八年(1613)
◎本光国師日記…46冊のうち1冊江戸時代/17世紀
◎坂本龍馬書簡…1巻のうち1通江戸時代/慶応元年(1865)
【第三章、京博誕生・文化財保護の原点】
◎旧帝国京都博物館建築資料…1括のうち明治時代/19世紀
◎旧帝国京都博物館建築資料…1括のうち明治時代/明治二十八年(1895)
【第四章、魅せる・名品との出会い】
◎龍智像 真言七祖像のうち…7幅のうち1幅平安時代前期/弘仁十二年(821)
◎釈迦如来像…1幅平安時代後期/12世紀
◎風天像 十二天像のうち…12幅のうち1幅平安時代後期/大治二年(1127)
◎釈迦金棺出現図…1幅平安時代中期/11世紀
◎孔雀明王像…1幅中国・北宋時代/11世紀
◎十六羅漢図 第十尊者半託迦像・第十一尊者羅怙羅像…16幅のうち2幅中国・北宋時代/11世紀
◎源頼朝像・平重盛像…2幅鎌倉時代/13世紀
◎山水図 李唐筆…2幅中国・南宋時代/12世紀
◎瓢鮎図 大岳周崇ほか賛 如拙筆…1幅室町時代/15世紀
◎天橋立図 雪舟筆…1幅室町時代/16世紀
◎風神雷神図屏風 俵屋宗達筆…2曲1双江戸時代/17世紀
◎千手観音立像 湛慶作…1躯鎌倉時代/建長三〜八年(1251〜6)
【第五章、蒐める・収蔵品の成り立ち】
《寄贈コレクション》
【守屋コレクション】
◎千手千眼陀羅尼経(玄昉願経)…1巻奈良時代/天平十三年(741)
◎一字蓮台法華経 如来神力品第二十一…1巻平安時代中期〜後期/11〜12世紀
【赤星薫氏寄贈 守屋コレクション古鏡】
【廣瀬都巽氏寄贈コレクション】
【笠川正誠氏寄贈 龍泉居コレクション】
【上野コレクション】
【阿刀弘文氏寄贈 阿刀家伝世資料】
【岡村健守氏寄贈コレクション】
【谷口豊三郎氏寄贈コレクション】
【須磨コレクション】
【藤原忠一郎氏寄贈コレクション】
【田村伎都子コレクション】
《購入と管理替》
◎芦手絵和漢朗詠抄…2巻のうち1巻平安時代後期/永暦元年(1160)
◎十二天面…7面のうち3面平安時代/10世紀
◎山越阿弥陀図…1幅鎌倉時代/13世紀
◎阿須賀神社伝来古神宝…1具のうち南北朝時代/14世紀
◎遠浦帰帆図 伝牧谿筆…1幅中国・南宋時代/13世紀
◎太刀 銘則国…1口鎌倉時代/12〜13世紀
◎縹糸威胴丸…1領室町時代/15世紀
◎四季花鳥図屏風 藝愛筆…6曲1双室町時代/16世紀
【第六章、護る・みやこの宝蔵】
◎突線鈕式袈裟襷文銅鐸 伝京都府与謝郡与謝野町比久尼城出土…1個弥生時代後期/2〜3世紀
◎金銅威奈大村骨蔵器 奈良県香芝市穴虫出土…1合飛鳥時代/慶雲四年(707)
◎絵因果経…1巻奈良時代/8世紀
◎宝相華迦陵頻伽蒔絵冊子箱…1合平安時代/延喜十九年(919)
◎金剛般若経 張即之筆…1帖中国・南宋時代/宝祐元年(1253)
◎宝誌和尚立像…1躯平安時代/11世紀
◎阿弥陀二十五菩薩来迎図…1幅鎌倉時代/13〜14世紀
◎明恵上人像…1幅鎌倉時代/13世紀
◎方丈記…1巻鎌倉時代/13世紀
◎聖一国師像 自賛…1幅鎌倉時代/弘安二年(1279)
◎東福寺伽藍図 了庵桂悟記 伝雪舟筆…1幅室町時代/永正二年(1505)
◎刀 伝左文字…1口南北朝時代/14世紀
◎信長公記 太田牛一筆…15冊のうち1冊江戸時代/17世紀
◎四季花鳥図 狩野元信筆…8幅のうち3幅室町時代/16世紀
【第七章、甦る・文化財の総合病院】
◎法華経普門品(色紙本)…1巻平安時代後期/12世紀
◎一遍聖絵 巻第四…12巻のうち1巻鎌倉時代/正安元年(1299)
【第八章、究める・見いだす喜び】
◎如意輪観音坐像…1躯鎌倉時代/建長八年(1256)ころ
◎像内納入品…一括鎌倉時代/建長八年(1256)ころ
◎芦雁図襖 宗継筆…4面室町時代/延徳二年(1490)
◎巌樹遊猿図屏風 式部輝忠筆…6曲1双室町時代/16世紀
■「龍馬書簡」は、「坂本龍馬桂小五郎遺墨」一巻のうち、慶応元年九月九日付 坂本乙女・おやべ宛の一通が展示されます。この書簡の後半部分では、お龍の身の上が詳しく紹介されています。そこに、「そのまへ此者ら今の母むすめが大仏辺にやしないかくし、女二人してめしたきしてありしが」と書かれ、お龍と母お貞が、「大仏辺」で、土佐出身志士の宿舎で飯炊きをしていることが書かれています。
これを裏付けるように、お龍の回顧談のひとつ、「反魂香」には次のような記述があります。
京都国立博物館のある地は、豊臣秀吉により創建された大仏殿方広寺のかつての敷地の一画にあり、大仏殿は建立と焼失を繰り返し、幕末には、天保14年に寄進された大仏殿が建っていました。龍馬が手紙に書いている「大仏辺」とは、この大仏殿方広寺付近のことと思われます。龍馬やお龍が見たと思われる大仏殿は、残念ながら昭和48年3月に焼失してしまい残っておりません。(幕末当時の大仏殿については、古橋明子氏からご教示いただきました)
他に、幕末維新関係の展示品としては、昨年夏の特別展覧会『龍馬の翔けた時代』でも展示された前川五嶺筆「近世珍話」から、禁門の変で炎上する京都の町のようす、それから、鳥辺山に長州兵の遺体を埋める場面が展示されます。また、慶応4年2月晦日、東山区の三条縄手で起きたパークス襲撃事件の際、身を挺してパークスを守った後藤象二郎と中井弘に対して、英国女王からそれぞれに贈られた「銀装洋刀」のうち、中井弘に贈られた洋刀が展示されます。
| 一般1,300円(1,100円/1,000円) 大学・高校生900円(700円/600円)、中学・小学生400円(300円/200円) ( )内の料金は前売り/団体20名以上 障害者の方と介護者(一名)は無料となります。博物館入り口にて、障害者手帳などをご提示ください。 |
<前売券発売所>
JTB、JTBトラベランド、JR西日本の主な駅のみどりの窓口、京阪交通社主要営業所、近畿日本鉄道各駅営業所、阪急電鉄サービスセンター、電子チケットぴあ (Pコード:686-656)、ローソンチケット(Lコード:59683)、各種プレイガイドほか などでお求めいただけます。
| 【関連土曜講座】 | |
| 『雪舟筆 天橋立図』京都国立博物館保存修理指導室長:山本英男 | |
| 『博物館の誕生—京博の110年をふりかえる—』京都国立博物館研究員:羽田聡 | |
| 『後白河院周辺の造像』京都国立博物館主任研究員:淺湫毅 | |
| 『明服の輸入と利用をめぐって』京都国立博物館研究員:山川曉 | |
| *午後1時30分から、平常展示館講堂にて開催。聴講無料(入館料が必要)。当日午後12時45分より講堂前渡り廊下にて入場整理券を配布します。 | |
<問合せ>京都国立博物館
〒605-0931 京都市東山区茶屋町527
TEL:075-525-2473(テレホンサービス)*展示案内を聞く事ができます。
投稿者 minagawa : July 12, 2006 12:07 PM
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