« 公開出前講座「子孫から見た咸臨丸の歴史」 | メイン | 「信州の幕末維新ゆかりの地を訪ねて」日帰りバスツアー »

August 29, 2006

横浜能楽堂開館10周年記念企画公演「江戸大名と能・狂言」

『江戸大名と能・狂言』チラシ横浜能楽堂の本舞台は、明治8年に旧加賀藩主・前田斉泰の隠居所に建てられ、その後で旧高松藩主・松平家の邸宅に移築された歴史ある建造物です。また横浜能楽堂は、幕末の大老・井伊直弼を顕彰して造られた掃部山公園の一角にあり、公園内には、井伊直弼の銅像も建立されています。
横浜能楽堂では、開館10周年を記念して「江戸大名と能・狂言」をテーマに企画公演を開催しています。すでに、江戸城で正月に催された「謡初」を再現した第1回「江戸城の謡初」の公演は終了していますが、あと5回公演がありますのでご案内いたします。

場所横浜能楽堂
>>> 地図はこちら(別ウインドウで表示されます)
 
第2回「能の保護と統制」
日時9月9日(土)14:00開演(13:00開場)
内容能楽は、「武家の式楽」と位置付けられていたため、保護の一方で厳しい統制も行われていました。間違うことが許されない中で、起こったアクシデントから誕生したと言われる小書「打ち掛リ」。大鼓が橋掛りを進みながら打ち出すという特殊な演出です。
第3回「大名の美意識」
日時9月30日(土)14:00開演(13:00開場)
内容能装束は、文化人としての側面を持つ江戸大名の高い美意識を反映するものです。能装束の研究・復元を進める山口所長は、「江戸時代には、縫箔も唐織の様に上着として使われていた」と主張しています。この説に基づき「楊貴妃」を縫箔で演じます。また、藤堂家拝領の秘曲「獅子聟」を山本東次郎家が演じます。
第4回「前田斉泰と能・狂言」
日時11月4日(土)14:00開演(13:00開場)
内容金沢は「空から謡が降る」と言われたほど能が盛んな土地柄でした。加賀前田家の前田斉泰も明治期の能楽復興の中心人物です。その斉泰が、祖先・菅原道真の登場する「雷電」を改作したのが能「来殿」です。前田家ゆかりの「見物左衛門」と併せて上演します。演ずるのは、お抱えの宝生流と和泉流です。
第5回「徳川光圀と能」
日時12月2日(土)14:00開演(13:00開場)
内容旧高松藩主・松平家は、「水戸黄門」として知られる徳川光圀の血筋です。光圀には、能「鍾馗」を舞っていた中入りで、逆臣・藤井紋太夫を討ったという伝説があります。この話は講談にもなっています。今回は、この事の顛末を講談で語った後、能「鍾馗」をゆかりの喜多流で上演します。
第6回「井伊直弼と能・狂言」
日時平成19年1月27日(土)14:00開演(13:00開場)
内容井伊直弼は、能・狂言の愛好者でもありました。直弼が茂山家に与えた狂言の秘曲「鬼ケ宿」をお抱えであった茂山千五郎家が上演します。また、直弼が生涯にただ1曲だけ作った能「筑摩江」を、お抱えであった喜多流によって百数十年ぶりに初演します。

<入場料>各公演ともS席:6,000円、A席5,000円、B席:4,000円

<問合せ>横浜能楽堂
〒220-0044 横浜市西区紅葉ヶ丘27番地の2
TEL:045-263-3055/FAX:045-263-3031

東京龍馬会一口メモ

この企画公演にはでてきませんが、土佐藩でも盛んに演能が行われていました。土佐山内家宝物資料館には、土佐山内家伝来の能面や能装束が展示されています。
また、龍馬の坂本家でも、能を親しむ家風があったかもしれません。というのも、龍馬の姉千鶴が嫁いだ高松順蔵の弟、濤亭は、長崎で阿蘭陀医学を学んで土佐に帰ると、新町で西洋医術の看板を掲げていましたが、濤亭は、土佐藩御抱喜多流能役者である戸部庄之進の三女美和を妻に迎えているのです。
順蔵と濤亭の母は、龍馬の祖母の姉妹でもありますから、龍馬の祖母にとって、濤亭は甥にあたります。城下で坂本家と濤亭が親しく交際していたことも想像できます。

投稿者 minagawa : August 29, 2006 12:31 AM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tk-ryoma.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/231

コメント

コメントしてください




保存しますか?