« 諏訪市博物館『高島藩主・諏訪忠誠と動乱の幕末〜幕府老中を務めた諏訪の殿様〜』 | メイン | 『「沈没船(19世紀のイギリス船)埋没地点遺跡」発掘調査報告ー推定いろは丸ー』 »

May 20, 2008

西澤朱実編『相楽総三・赤報隊史料集』

下諏訪:魁塚(相楽総三らの墓碑/相楽祭140年祭に 
て)

今年は、相楽総三ら赤報隊が「偽官軍」の烙印を押され、信州諏訪で処刑されてから140年にあたります。
相楽総三ら赤報隊の没後140年の今年、長年にわたり、相楽総三や赤報隊の関係史料を蒐集してこられた西澤朱実氏編纂による『相楽総三・赤報隊史料集』が、マツノ書店から刊行されることになりました。本書には、史料二百点余に昭和14年刊の『相楽総三関係史料集』が収録されており、赤報隊研究の新必携書となる史料集です。
限定販売で、一般の書店では入手できない本です。5月中に申し込めば特価で購入できます。また、出版元のマツノ書店に相談すれば分割にも応じてくださると思いますので、この機会に購入することをお薦めします。

【西澤朱実氏による本書の紹介】
本書では、先行する『相楽総三関係史料集』『相楽総三とその同志』における史料収集の成果を踏まえ、その補完および赤報隊研究の次の段階への展開に資することを企図し、前掲二書に未収録の史料・東山道総督府や諸藩に関する記録等を中心に史料の採録をおこなった。
特に初の全文復刻となる丸山梅夫「日記」「報恩紀行」「相楽総三勤王始末」、権田直助・落合直亮「東行日記」、綾小路俊実「大原重実家記」、諏訪湖博物館蔵「赤報隊人名録」をはじめ、部分翻刻ながら「東山道総督府日記」「東山道総督府諸達留」における関係箇所を一括収録し、赤報隊とそれを取り巻く状況をより立体視できるようにした。また岩倉家文書から岩倉具定・香川敬三・綾小路俊実らと具視の間に交わされた書簡を取り上げたが、ここにはいわゆる“赤報隊謀殺の黒幕”としての岩倉像を覆す片鱗が見られ、年貢半減令の取消時期を示唆する「慶応四年一月二十七日 王政御一新ニ付人民綏撫御沙汰書」等と併せ、従来の研究に一石を投ずるものとなるだろう。「平田延胤日記」「慶応四年二月十七日 白川千代丸より江戸平田家宛書翰」等の平田家資料も、若手平田国学者と赤報隊・薩邸浪士隊との関係を見る上で、確かな指針となるものである。
このほか、従来断片的な伝聞にとどまっていた塩川広平「関東謀攻日記」、依田鉄之助「道直夜話」、「倉澤清也手記」などを抄録し,「贈位内申書」に見る各人の事蹟・出自や、未詳とされてきた伊牟田尚平・上田修理の最期(「江州長浜今津屋押込一件調書類」)など、近年の情報開示の中で得られた収穫も可能な限り納めた。なお、薩邸浪士隊による甲・相・野挙兵についても主な史料を揚げ“赤報隊以前”を含めた全体像を、いわゆる“東国勤王派”の一つの流れとして捉えられるよう心懸けた。
先行二書の上梓から半世紀以上を経た今日の情報化社会において、赤報隊研究は事象・人物双方から多種多様なアプローチが可能となったと言ってよい。公範な史料をもとに新たな視点から展開するであろう今後の赤報隊研究に、本書が一助となれば幸いである。
『相楽総三・赤報隊史料集』パンフレット
【主な収録史料(抄録を含む)】
Ⅰ.人名録類
赤報隊後嚮導隊惣人員録〔「江濃信日志大略写」〕/赤報隊人名録〔諏訪湖博物館蔵〕/薩邸浪士隊・赤報隊同志姓名〔木村家蔵〕他
Ⅱ.記録類
慶応二~明治二年平田延胤日記/慶応三年十月~十二月淀藩稲葉家薩邸浪士風聞/慶応三年十二月薩邸浪士相州荻野山中陣屋襲撃につき覚書/慶応三年十二月八王子宿にて薩邸浪士討取一件/慶応三年十一月出流山糾合隊檄文/出流山屯集之徒大塚貞作外四拾人御仕置相済候趣申上候書付/慶応四年一月二十七日王政御一新ニ付人民綏撫御沙汰書/慶応四年一月嚮導隊高橋下総檄文/慶応四年一月十一日議定・参与より滋野井公寿・綾小路俊実宛答書/丸山梅夫 日記・報恩紀行・相楽総三勤王始末/江濃信日志大略写/大原重実家記/権田直助・落合直亮 東行日記/塩川広平 関東謀攻日記/依田鉄之助 道直夜話/倉澤清也手記/中津川宿市岡家 御休泊留記/慶応四年二月嚮導隊桜井常五郎等取調書/慶応四年二月十七日追分・沓掛・軽井沢三宿惣代より金原忠蔵宛願書/落合宿井口家 赤報隊宿泊留/下諏訪旅館亀屋主人談話筆記/慶応四年二月五日大島弥太郎年貢半減通達につき回状/追分戦争之次第〔「戊辰之記」〕/東山道総督府日記/東山道総督府諸達留/塩谷良翰 回顧録/輒誌 柳原前光朝臣戊辰日記/『史談会速記録』(落合直亮・吉仲直吉・山科元行・岡谷繁実 他)/落合直文 しら雪物語 他
Ⅲ.書翰類
慶応二年六月渋谷総司書翰/慶応二年八月二荒四郎より松尾左次右衛門宛書翰/慶応二年十二月十九日館川衡平より平田銕胤宛書翰/西山謙之助遺書/慶応三年十二月十日吉井幸輔より益満休之助・伊牟田尚平宛書翰/慶応四年一月十六日西郷隆盛より箕田伝兵衛宛書翰/慶応四年一月相楽総三より松尾左次右衛門宛書翰/慶応四年一月十一日岩倉具視より綾小路俊実宛書翰/慶応四年一月二十三日香川敬三より岩倉具視宛書翰/慶応四年一月二十六日岩倉具定・具経より岩倉具視宛書翰/慶応四年二月九日綾小路俊実より岩倉具視宛書翰/慶応四年二月嚮導隊高橋藤三より金原忠蔵宛書翰/慶応四年二月二十六日相楽総三より探索書/慶応四年二月十七日白川千代丸より江戸平田家宛書翰/慶応四年三月六日神道三郎・小山忠太郎より水野丹波宛書翰/明治元年十二月二十一日伊達轍之助より水野丹波宛書翰 他
Ⅳ.伝記・個人記録類
文久三年十月小島四郎上書/相楽総三辞世写/江州長浜今津屋押込一件調書類(上田修理・伊牟田尚平 他)/雲井龍雄一件調書類(伊達轍之助)/大村益次郎暗殺一件調書類(金輪五郎・関島金一郎)/佐藤清臣(神道三郎)小伝・履歴/池田勝馬(黒駒勝蔵)口供/贈位内申書(相楽総三・金原忠蔵・渋谷総司・石城東山・伊牟田尚平・館川衡平・岩波貞長・川北真彦・竹内啓・桜国輔・小川香魚・松田正雄・巣内式部 他)/岩手藩士北村与六郎主従の最期 他
附『相楽総三関係史料集』(昭和十四年刊)・補注
【体裁】A5判上製箱入り、750頁。
【定価】18,000円(税込・送料450円)
【特価】15,000円(税込、送料込) ※特価締切は、平成20年5月末日(厳守)
【発売】平成20年8月上旬(限定300部)
【注文方法】下記まで、メール、FAXをご利用のうえ、名前、送付先、電話番号をご連絡下さい。
※パンフレットには、宮地正人氏(東京大学名誉教授)、桐野作人氏(作家)の推薦文が掲載されていますが、どちらも感動する推薦文です。パンフレット希望の方も下記までご請求ください。
【代金の支払】お支払いは、商品到着後。商品同封の振替用紙でお支払いください。
【問合せ、申込先】(有)マツノ書店
〒745-0032 山口県周南市銀座2-13(火曜定休 ・営業時間 10:30~18:00)
TEL:0834-21-2195/FAX:0834-32-3195
info@matuno.com
マツノ書店は、昨年12月、菊池寛賞を受賞し、今、注目を浴びている出版社です。地方の一個人古書店ながら、明治維新史に関する貴重な文献の復刻出版などすでに二百点以上を刊行し、社会的文化的貢献をおこなってきたことが受賞理由でした。
西澤朱実編『相楽総三・赤報隊史料集』は、単なる復刻に留まらず、新たな史料集として刊行されることになりましたが、マツノ書店にとっても、菊池寛賞受賞後の、大きな一歩ということができそうです。
本書と同時に、立教大学日本史研究室編『大久保利通関係文書』(全5巻、限定300部)を復刻し、あわせて注文を受付中ですが、こちらには、大久保利通関係文書の利用の便を考慮した勝田政治編「人名索引」が別冊として添付されています。『大久保利通関係文書』の予約特価は35,000円(定価40,000円)です。詳細は、マツノ書店ホームページのパンフレットPDFを御覧下さい。
*よろしかったらこちらのバナーをクリックして下さい。>>> 人気ブログランキングバナー

投稿者 minagawa : May 20, 2008 11:40 PM

トラックバック

このエントリーのトラックバックURL:
http://www.tk-ryoma.com/cgi/mt/mt-tb.cgi/502

コメント

コメントしてください




保存しますか?