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November 20, 2008

中村武生『京都の江戸時代をあるく』

ー秀吉の城から龍馬の寺田屋伝説までー

 京都市在住の歴史地理研究者、中村武生氏が、2006年7月から翌年7月まで『京都民報』に連載した「京都の江戸時代をあるく」の記事を、大幅に加筆・修正をして一冊にまとめた本が、2008年10月、文理閣から出版されました。
 幕末、坂本龍馬が襲撃された龍馬遭難事件や寺田屋騒動の舞台となった「寺田屋」(京都市伏見区)の現在の建物が、明治期の「再建」であったことを、詳細な史料検討で明らかにしています。
 また、坂本龍馬の妻お龍の聞書きから、京都での龍馬とお龍ゆかりの地を探求した「龍馬とお龍の旧蹟」では、京都には、まだまだ知られていない龍馬とお龍ゆかりの地が数多く存在することがわかります。2006年10月、横須賀で開催された「おりょうさん没後100年祭」で展示紹介された金蔵寺の図面は、本書刊行前にもかかわらず、お龍没後百年ということで、特別に中村氏が提供されたものでした。
 他にも、「龍馬殺害」「幕末史蹟の謎」などの幕末関係の話、京都の町のなりたちに関する話なども掲載されており、連載後の反響の中で判明したことも追記されています。また、連載以後に発表された「篤姫のみた洛中洛外」「お龍の若き日の写真」なども掲載されています。

【中村武生氏のブログ】「歴史と地理な日々(新版)」

【目次】
第1話 無意識に残る400年の痕跡
第2話 新京極三条、謎の坂道
第3話 江戸時代に完成した寺町
第4話 寺町、その後
第5話 「短冊形地割」の幻想
第6話 日本の「長城」、さまざまな意義ー御土居堀
第7話 非差別民と京都の惣構 なぜ悲田院年寄は出張するのか
第8話 生きていた聚楽城
第9話 山内一豊の妻はどこに住んでいたのか
第10話 武家の首都、伏見
第11話 意義深い、伏見の城・大名屋敷地名
第12話 どうして京都に大名や敷きがあるのか
第13話 ブランド品の買い付け所?京都の大名屋敷
第14話 大名屋敷にあった神社
第15話 豊臣期には完成していなかった内裏と公家町
第16話 「是より洛中」の標柱
第17話 鷹峯/幕府の薬園
第18話 なりそこなった天皇陵、衣掛塚
第19話 京の大仏
第20話 道標を建てた有名人、沢村道範
第21話 本願寺旧蹟への道標ー山科
第22話 山科/大石屋敷跡 赤穂浪士旧蹟の意味するところ
第23話 寛文の鴨川新堤
第24話 「篤姫のみた洛中洛外」を追って 前編
第25話 「篤姫のみた洛中洛外」を追って 後編
第26話 ありえない薩摩黒幕説 龍馬殺害その1
第27話 うたがわれた新選組 龍馬殺害その2
第28話 供述した刺客たち 龍馬殺害その3
第29話 忘れられた大仏南門 龍馬とお龍の旧蹟その1
第30話 ふたりのデートゾーン 龍馬とお龍の旧蹟その2
第31話 結婚式場は青蓮院の金蔵寺 龍馬とお龍の旧蹟その3
第32話 知定院ってどこだった? 龍馬とお龍の旧蹟その4
第33話 「杉坂の尼寺」でない 龍馬とお龍の旧蹟その5
第34話 鑑定を受けた坂本龍馬の妻 お龍の若き日の写真(上)
第35話 出現した二枚の「お龍」写真 お龍の若き日の写真(中)
第36話 本人の可能性はきわめて高い お龍の若き日の写真(下)
第37話 河原町三条付近になぜ多い 幕末史蹟の謎1
第38話 京都市教育会の建碑 幕末史蹟の謎2
第39話 キーマン、寺井萬次郎の登場 幕末史蹟の謎3
第40話 忘れられた幕末史研究者 幕末史蹟の謎4
第41話 幕末維新史ブームにのった建碑 幕末史蹟の謎5
第42話 明治百年で再び建碑事業 幕末史蹟の謎6
第43話 「京都の幕末史の常識」をつくった男 幕末史蹟の謎7
第44話 幕末主要人物の居所はなぜそこに 幕末史蹟の謎8
第45話 謎がとけた。幕末志士居所の論理 幕末史蹟の謎9
第46話 龍馬当時の建物はフィクション? 寺田屋伝説の虚実1
第47話 戊辰戦争で燃えていた 寺田屋伝説の虚実2
第48話 30年後になぜ旧地で再開? 寺田屋伝説の虚実3
第49話 旧建物の木材再利用は考えにくい 寺田屋伝説の虚実4
第50話 建碑式2週間前に登記 寺田屋伝説の虚実5
第51話 伏見町の政治的思惑 寺田屋伝説の虚実6
第52話 なぜ復興を急いだのか? 寺田屋伝説の虚実7
第53話 40年祭で世間にアピール 寺田屋伝説の虚実8
第54話 借金繰り返す自転車操業 寺田屋伝説の虚実9
第55話 龍馬らゆかりの「鍔と槍」 寺田屋伝説の虚実10
第56話 「家宝」まで手放し借金 寺田屋伝説の虚実11
第57話 寺田ハナ没後も存続 寺田屋伝説の虚実12
第58話 戦前すでに「創作」 寺田屋伝説の虚実13
第59話 最後は「寺田屋伊助」 寺田屋伝説の虚実14
あとがき
【発行所】図書出版 文理閣
【発売日】2008年10月
【体裁】A5判、217頁
【定価】本体価格1800円+税
【購入方法】
最寄りの書店でお求めください。
11月30日に開催する東京龍馬会の総会・講演会会場にて、割引価格で販売します。

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京都の江戸時代を歩く.jpg

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投稿者 minagawa : November 20, 2008 10:10 AM

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